東大生のバレエ留学日記

日々考えていること、バレエのこと、大学生活のことなどを綴っています

【ダーウィン旅行記】Day 2~リッチフィールド国立公園(Litchfield National Park)~

みなさんこんにちは!バレエ留学中のなつこです。

 

前回の記事に引き続き、今回はダーウィン旅行記第2弾です!

 

リッチフィールド国立公園(Litchfield National Park)

2日目は、リッチフィールド国立公園に行きました。この国立公園はダーウィン中心部から車で約2時間のところにあります。免許も車もない私は、日帰りツアーに参加しました。

国立公園に向かうとき通る高速道路は、Stuart Highwayと言って、オーストラリア最長です。なんとダーウィンからオーストラリア中心部のアリススプリングスを通り、南部のポート・オーガスタまで走っているんだって!ガイドさんが言っていました。

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巨大アリ塚(Termite Mounds)

アリ塚は、太陽の陽射しを避けるために白アリが何十年、何百年もの時間をかけてつくるシェルターのようなものです。特にリッチフィールド国立公園のアリ塚はMagnetic Termite Moundsと呼ばれています。なぜ "Magnetic(磁力のある)"なのかみなさんわかりますか?答えは、太陽の方向に合わせて作られているから。白アリは、一番広い面が太陽の光に当たるように、アリ塚を南か北向きに作ります。そうすれば反対の面は日陰になるので、強い陽射しを避けられるというわけです。なんて賢いの!

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↑後ろの人と比べてみると巨大さが際立つ。

 

フローレンス・フォールズ(Florence Falls)とワンギ・フォールズ(Wangi Falls)

フィールド国立公園には滝がいくつもあり、私たちが寄ったのはこのフローレンス・フォールズとワンギ・フォールズです。なんとこの2つの滝では、泳ぐことができます!水が冷たくて気持ちよかった~!

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↑フローレンス・フォールズ

 

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↑ワンギ・フォールズ

 

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↑透明度はこんなに高い!

 

アボリジニーの文化は200種類以上!?

アボリジニーとはオーストラリアの先住民族で、オーストラリアにはアボリジニーの文化が数多く残されています。一言で「アボリジニー文化」と言っても、その種類は215もあるそうで、自然とともにたくさんのアート、宗教、神話などが生まれました。

"Aborigines live on, through, and with nature."(アボリジニー民族は自然とともに生きている、というガイドさんの言葉)

オーストラリアを旅していると各所にアボリジニーの文化が残されていてオーストラリア人が自らの先住文化を大切にし、誇りを持っていることが伝わってきます。

 

ガイドさんはこんなことも言っていました。

"Having knowledge about Aborigines gives us the responsibility to look after."

(アボリジニーに関する知識を得ことは、それに注意を向ける責任を我々に与えてくれる。つまり、私たちにはアボリジニー文化を大切にする責任がある、ということです。)

知るということは責任を伴うのだと、改めて肌で感じた瞬間でした。

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次回は第3弾、最後のダーウィン旅行記になります。お楽しみに♪

今日も読んでいただきありがとうございました!

 

なつこ

【ダーウィン旅行記】人生初ひとり旅~Day 1~

みなさんこんにちは!バレエ留学中のなつこです。

 

今はちょうど夏休み。それもながーい1か月半の夏休み。バレエを始めてから、こんなに長い休みを経験したことはありません。日本にいた頃は長期休みがあるたびにコンクールに出て、その前フランスにいた頃はバレエの合宿に参加していたので、長期休みがあっても踊らない期間は最長で2週間ぐらい。特に日本にもどってからは、1週間以上バレエを休んだことはありませんでした(大学受験の直前期を除けばの話ですが)。なので今回こんな長いバレエのない夏休みは、人生初と言っても過言ではありません。

 

留学する前から、留学中はたくさん旅行しよう!と思っていました。なので、バレエ学校が中期休みの度にオーストラリアのいろいろなところを旅してきました。

最初に行ったのはケアンズ(Cairns)。次はパース(Perth)。その次はウルル(Uluru、エアーズロック)。

それぞれ旅行記があるのでまだの方はぜひ読んでみてください!

【ケアンズ旅行記】ラスト第5弾〜旅して得られるものとは〜 - 東大生のバレエ留学日記

【パース旅行記】第3弾~ビーチと緑が美しいロットネスト島~ - 東大生のバレエ留学日記

【ウルル旅行記】オーストラリアの中心にウルル(エアーズロック)に行ってみた! - 東大生のバレエ留学日記

 

1年間でこんなにたくさん旅行できるのもきっと今しかないな、とそんなことを考えていたら、いつの間にかダーウィンにも足を伸ばそうとしていました。飛行機代がちょっと高めなこともあって悩んだのですが、今行かなかったら後悔する!と思ったので行こうと決めました。

 

というわけで今日の記事は、ダーウィン旅行記第1弾です!2泊3日の短い旅でしたが、たくさん学んだことがあるので記事を通して共有したいと思います。

 

ダーウィンってどんなところ?

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ダーウィン(Darwin)は、オーストラリア北部にある街。このあたりは赤道に近く、サバナ気候(Aw。地理で散々出てきたこの記号懐かしい!笑)で5月から9月までが乾季、残りが雨季となっています。私が行ったのは12月だったのでちょうど雨季の時期でしたが、雨は一度も降らず、その代わりと言っていいのか湿度と気温が高くて溶けてしまいそうでした。日本の暑い夏にちょっと似たじめじめ感だったな。メルボルンとの時差は1時間半、日本との時差は30分。同じ国なのに時差があるなんて未だに信じられません。笑

 

街中を歩いていると、あちこちにアボリジニーらしき人たちが。調べてみたら、ダーウィンの人口の4分の1はアボリジニーみたいです。普段はアジア系が多いメルボルンに住んでいてアボリジニーの方を目にする機会はないので、同じ国なのに土地ごとに文化の違いがあって面白い。

 

ダーウィンの名物、ワニとご対面

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ダーウィンではワニがジャンプする姿を見れるということで、1日目はジャンピングクロコダイルツアー(Jumping crocodile tour)に参加しました。オーストラリアは広大すぎてどこに行くのでも車が必須なので、慣れない地に行くときはやっぱりツアーに参加するのが一番!

 

ワニがいる川に向かう途中、たくさんのマンゴーの木が生えていました。葉と枝の部分が四角いものも!写真がうまく撮れなかったのが残念。でもちょっと想像してみてください、面白くないですか?ガイドさん曰くマンゴーは50種以上あるそうです。

 

途中下車した大きな池では、百合の花の上をポン、ポン、とホップするかのように飛ぶ鳥がたくさん。そこから、"lilly hopping bird"という名がついたそうです。別名"Jesus Christ bird"。キリスト教では百合の花が神聖なものなのと、「花の上をホップする!?まじで!?」という意味がかけられているそうです(笑)ちなみに"Jesus Christ!"は"Oh my God!"と同じ意味。こっちの人はけっこう使います。

 

そしてついに、ジャンプするワニとご対面!みんなで小さな船に乗って、ワニのそばまで移動します。ワニ一頭一頭にはちゃんと名前がついていて、管理人さんたちに愛されているんだなと実感しました。そして肉の塊を竿にぶら下げてワニの気を引くと、思いっきりジャンプ!


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「ワニは赤に反応し、血の匂いには敏感なので我々人間はワニにとって極上のエサです。くれぐれも船から顔や手を出さないように。」と管理人さんが笑いながら言っていましたが…ちっとも笑える話ではありません。何十人もの「エサ」が自らの意思でワニがジャンプするところを見に行こうとするわけですから。恐ろしいと思いながらも、船という「安全地帯」から眺めるワニはそれほど悪いものでもないと、内心楽しんでいたのを思い出します(笑)

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明日はDay 2を紹介します、お楽しみに!

今日も読んでいただきありがとうございました。

 

なつこ

【LIFE】2019年初の記事!今年の目標を発表します♪

明けましておめでとうございます!

みなさんはどんなお正月を過ごしましたか?

 

ここオーストラリアでは、「お正月感」がまったくありません。まず、とにかく暑い。今日なんて最高気温42℃で、溶けるんじゃないかと本気で思いました。2019年になってすぐ、冬をすっ飛ばして7月になった気分です(笑)そして、街の中にはまだクリスマスツリーが飾られていて、お店もまだクリスマス翌日のセールを続けています。不思議な感じです。

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↑フィリップ島で見た夕日

 

私は、三が日を以下のように過ごしました。

元旦:バイト(自宅で記事を書く仕事)、読書、散歩、トレーニング、勉強、家族とテレビ電話!(約一年会っていない祖父母やいとこの顔が見れて、みんな元気そうでした!)

2日:読書、トレーニング、ペンギンツアーに参加(後日記事にしますが、メルボルン郊外のフィリップ島で、海から陸に上がってくるリトルペンギンを見守るツアーです。シェアメイトと行ってきました!)そう、初詣は神社ではなくフィリップ島でペンギンを拝んできました(笑)

3日:バイト、読書、トレーニング、ショッピング、勉強

 

日本の伝統的なお正月の過ごし方からはだいぶかけ離れた3日間を過ごしていたのがお分かりいただけたかと思います。でもこれはこれで、すごく楽しく充実した3日間でした♪

 

そして今年の目標を発表します!今年は具体的な目標とざっくりした目標を一つずつ。こうしてブログに書いておけば、三日坊主にならなくて済みます(笑)

 

まず一つ目は、本を100冊読むこと。一年365日あるから、単純計算したら3.65日に一冊、つまり3~4日に一冊読むという計算になりますね。

なぜこれを目標にしたかというと、もっと多角的な視点を持った人になりたいから。メルボルンで一人暮らしをして、色々な人に出会い、ひとりの時間が増えたことで、自分の将来、自分の根本にある考えなどについて、より深く考えるようになりました。特に自分の将来について考えるとき、もっとたくさんの人の考えを参考にした方がアイディアが生まれやすいと思いました。

確かに本で仕入れられる情報量は限られていますが、それでも本は、書いた人の想いがたくさん詰まった、知の宝庫だと思っています。だから100冊。数字は重要ではなく、「たくさん」という意味を込めています。大好きな小説だけでなく、いろいろなジャンルに挑戦したいです。

 

そして二つ目は、思い切って捨てる、思い切って使うこと。私はなぜか、「とっておく」習性があるんですよね。なんでなんだろう。ノートとかシールとか、あとお化粧品も。あ、あとはお気に入りの洋服とか。買ったものが入っていた、お店のおしゃれな紙袋とか。見てください、あと3ヶ月で日本に帰るというのにこんなにたくさん(笑)

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ほかにも小さな目標は実はいくつかありますが、ここで宣言する必要もないと思うので割愛します。

 

もう「今年」は始まっています。というわけで今日までに本を3冊読み、使わないメイク用品をいくつか捨てました。そして新たなノートの使い道ができたので、とっておいたノートを使い始めました。良いスタート☆

 

読者の皆さんも、もし今年の目標が決まっていれば、達成に向けて一緒に頑張りましょう!

 

今年も「東大生のバレエ留学日記」をよろしくお願いします。

 

なつこ

【バレエ留学】2018年最後の記事!〜バレエ学校の公演を終えて〜

こんにちは!最近暑すぎて溶けそうななつこです。

 

今、オーストラリアの北に位置するダーウィンという街に来ています!といっても今日が最終日で、1時間後には飛行機に乗るのですが。実は人生で初めてのひとり旅で、学んだこと経験したことがたくさんあるので、近いうちに旅行記書きたいと思います。

 

2018年最後の記事は、バレエに関して。

 

ちょうど一週間半前に学校公演の「くるみ割り人形」を終えました!母と妹も東京から観に来てくれて、8カ月ぶりに会うのが少し不思議な感じでした。

 

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生のオーケストラで、同じ演目を2日間で3公演踊りました。(こんなの初めて!) しかも最後の公演は満席!ということは一度に2500人ものお客さんが観に来てくださいました。今考えても鳥肌が立ちます…!

 

体力、集中力、精神力。2日間(初日公演前日の舞台リハーサルを入れたら3日間)にかけて、これらを保てるかどうかが勝負だった今感じています。舞台経験がある方は知っているかもしれませんが、「舞台には魔物が住んでいる」という言葉があります。どんなにたくさん練習したとしても、舞台に立つと何が起こるかわからない、という意味が含まれています。だから毎回、体力だけでなく集中力と精神力を保つことが大事なのです。

 

舞台に立った瞬間、頭が真っ白になって振りが飛んだ、いつも絶対間違えないところで間違えた、リハーサル通りのびのび踊れなかった、などなど。バレエやっている人なら一度は経験したことあるんじゃないかな。だから舞台は怖いんです。舞台袖と舞台は繋がっているのに、まるで両者は別々の世界のようで。

 

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こんな一般人の私が、大勢の観客の前でスポットライトを浴びることなんてそうない経験なんだから、楽しもう。舞台に立つときは毎回、そう考えています。特に今回、一度に2500人の観客、つまり5000もの瞳が自分に向けられている経験なんて、長い人生とはいえそうないでしょ?だから楽しまなくちゃ。もちろん不安はありましたが、楽しもうという気持ちの方が数十倍、数百倍もまさっていました。

 

失敗は、恐れても仕方ないと思うんです。人間である限り、失敗は必ずついてくるから。

それよりも楽しむこと。

今最高に幸せだと思えること。

完璧じゃなくてもいい。

未完成だからこそ人はさらに高みを目指すのかもしれません。

でも「楽しい」「幸せ」と思えるには、失敗がつきものだと私は思います。

だからこれから先も、たくさん挑戦して、失敗して、失敗から学んで、楽しい!幸せ!と思えるような人生にしたいです。

 

今年8月に始めたブログ。普段から書いていた日記を公開する感覚で書こう、と気軽に考えていたのですが、気づけば2000人以上の方に読んでいただき、時にはあたたかいメッセージまでいただきました。ありがとうございます!

2019年も私らしく、続けていこうと思います。少しでも多くの方に勇気を与えられるブログにできたらいいなと思っています!

それではみなさん、

 

Happy New Year !

 

なつこ٩(๑˙╰╯˙๑)

【LIFE】Merry Christmas!~なつこ家のクリスマス~

みなさんメリークリスマス!!最近毎日一回はお茶漬けを食べているなつこです。

 

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メルボルンは夏だからサンダル履いてるよ!(笑)

 

今日はクリスマス!みなさんはどんなクリスマスを過ごしていますか?

人によってはクリスマスイヴの方が大事だったり、クリスマスをあまり重要視していなかったり。家族でお祝いする人もいれば、友達同士でお祝いする人もいると思います。

 

今年は私がメルボルンにいるため例外ですが、我が家は24日のクリスマスイヴに、家族5人そろってパーティするのが毎年恒例になっています。フランスに住んでいた頃からの家族イベントなので、もうかれこれ17、18年続いています。フランス人はクリスマス当日よりもイヴの日を大切にしていたので、私たちもイヴの日にパーティをして、家族で過ごしています。

 

なつこ家のクリスマスパーティその①~手作り料理&ケーキ~

食卓に並ぶお料理はほとんど手作りです(生ハムやオリーブなどはさすがに買ってきます笑)。母が朝から準備してくれます。

↓こちらが去年のお料理の一部。上から、ハムとホワイトソースのオーブン焼き、サラミ&オリーブのプレート、生ハム&グリッシーニのプレート、カルパチョです。

 

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私たち子どもの役目はケーキ作りです。去年は、いちごをまるごと乗せたバタークリームのスポンジケーキを作りました!今までのクリスマスケーキの中で一番力を入れました!

 

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なつこ家のクリスマスパーティーその②~クリスマスソングを聴きながら~

ご飯はクリスマスソングをかけておしゃべりしながら。習い事や学校の関係で普段家族5人でご飯を食べる機会が減ってきているので、こういう家族イベントは5人で食卓を囲めるとても良い機会です。この1年の出来事を話したり、どうでもいいことで笑ったり。クリスマスパーティーは毎回みんなが楽しみにしているイベントです♪

 

なつこ家のクリスマスパーティその③~プレゼント交換~

なつこ家クリスマスパーティの中で最も歴史が浅いイベントが、プレゼント交換。実はこれ、私が受験生だった頃に思いついたイベントで、今ではこのプレゼント交換がクリスマスパーティの最大の楽しみと言っても過言ではありません(笑)

ルールはただ一つ。「相手の喜ぶ姿を思い浮かべてプレゼントを選ぶこと」。予算は決まっていなくて、買っても手作りでもなんでもOK。誰が誰のプレゼントをもらうかはあみだくじで決めます。

今年はラインのビデオ通話でプレゼント交換に参加しました!そしてあみだくじの結果、妹のプレゼントが当たりました!見てくださいこれ!(妹よ、センス良すぎ)

 

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(妹が写真を撮って送ってくれました、じっさいのモノは郵送してくれるそうです♡)

 

大切な人を想ってプレゼントを選んだり、一緒に食事をしたり、お話したり。

クリスマスは人の心を優しくしてくれるイベントだと思います。

そして、大切な人たちになぜか会いたくなります。

別に何かをあげなきゃいけないわけではありません。

少しの時間だけでもいいんです。

大切な人を思い浮かべてみてください。

それだけで心があたたかくなって、優しい気持ちに包まれます。

 

 

今日も読んでいただきあありがとうございました!Wish you a Merry Christmas !

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【バレエ留学】一週間後の公演「くるみ割り人形」に向けて

こんばんは、バレエ留学中のなつこです。

 

今日は12月12日、つまりバレエ学校(the Australian Conservatoire of Ballet, ACB)の公演「くるみ割り人形」初日まで10日を切りました!12月に入ってから時の流れがジェット機のように早く感じます。一日一日は長く感じるんだけど、一週間、二週間というまとまりで見ると短く感じるみたいな。

 

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今はプロダクションウィーク(production week)真っただ中です!プロダクションウィークとは、公演初日の約二週間前から公演に向けて集中的にリハーサルをする期間です。大道具を使ったり、衣装を着てリハーサルしたり。またこの時期に、正式にキャストが決まります。(今までは毎週のようにキャストがコロコロ変わっていました。)金曜日にはゲストとして出演するプロの方がいらっしゃいます!いっしょにリハーサルできるのが楽しみです♪

 

リハーサルがない時間帯は、ステージクラフト(stagecraft)と言って、舞台で使う小道具や大道具を作ったり、衣装や髪飾りを自分たちで直したりします。私は今日、雪のシーンで使う雪だるまを手直ししました!体の部分と頭の部分の取り外しができるようにマジックテープを貼り、雪に見立てて土台に綿を貼るという作業。よく手芸して遊んでいいた小さいころを思い出します。

 

実際に舞台で使う道具や衣装の製作に生徒が関われるのは、とても良い経験だと思います。一つ一つが丁寧に、手間ひまかけて作られているありがたみが身に染みてわかるから。道具とか衣装って、いわゆる「裏方」で、あまり目立たない役ですよね。実際、私はダンサーなのになんで衣装のことまでやらなきゃいけないの!」って文句言っているクラスメイトだっているくらい。

 

発表会だと衣装はスタジオにあるものを借りたり、衣装屋さんでレンタルすることが多いし、道具はプロの舞台スタッフが準備してくれることがほとんど。少なくとも私が日本で通っていたバレエ教室ではそうでした。だから自分で衣装を縫ったり舞台道具を作るのはとっても新鮮!ちなみにACBでは、衣装を作るのは生徒のお母さんたちです!

 

ステージクラフトを通して、ダンサーももちろん大事だけど、

衣装や道具を担当するスタッフ、音楽担当のオーケストラ、照明担当のスタッフなどすべてがそろっての公演なんだなと、改めて気づかされました。

 

こういう小さな気付きを大切に、残り一週間のリハーサル頑張ります!

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

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【バレエ留学】「舞台」の不思議な力

こんばんは、なつこです。

火曜日、バレエ学校の発表会に出演しました!
正確には、バレエ学校(the Australian Conservatoire of Ballet, ACB)付属のバレエスクール(Melbourne Conservatoire of Ballet, MCB)の発表会です。もちろんメインはMCBの生徒さんなのですが、ACBの生徒も何人か出演しました。

私は、『くるみ割り人形』の「中国の踊り」を踊りました!この踊りは、12月20、21日のACBの公演でも踊るので、今回舞台で踊れて良い練習になりました。

本番直前に一度通し稽古があったのですが、場当たりもなくいきなり音楽をかけての練習だったので、正直焦りました。しかも、舞台は本当に小さくて、床は硬く、少し傾斜がある。おまけに客席と舞台の高さが違うので正面を見ると観客が視界に入らない。よくある舞台は、客席が後ろの方になるにつれて斜めになっているので、正面を見ると遠くの方にお客さんが見えます。

(場当たりとは、音楽をかけずに舞台上で立ち位置などを確認すること。舞台には、ダンサーが自分の立ち位置を把握しやすいためにテープが貼られていることが多いです。これらのテープをもとに、舞台上のどこで踊り始めるか、どこで終わるか、などを決めます。)

練習が終わり、直後の感想は、
「このままだとまずい」
でした。今までで一番ひどい踊りをした気がしました。

焦りと不安で、頭が真っ白になりそうでした。小さな舞台なのになぜこんなに焦っているんだ、と考えれば考えるほど、余計に焦る自分がいて、それと同時に、楽しもう!と前向きな自分がいました。

他の生徒が踊っている間、一緒に踊る友達と舞台袖で立ち位置を何度も確認しました。そうしたら、不安と焦りが徐々に消えていって、気づけば舞台に立つのが楽しみになっていました。

そして、いざ本番。
失敗もなく、普段の練習通り、うまくいきました!練習のときの焦りはどこに行ったんだ?というぐらい、舞台を楽しむことができました。

私は、本番前は全然緊張しないタイプで、むしろ本番一週間前ぐらいの方が、本番のシミュレーションをしたりで緊張します。でも今回は、そもそも発表会に出演することが決まったのが当日の4日前だったので、緊張する暇もなく、気づいたら本番当日、という感じでした(笑)だから今回例外的に、焦ってしまったのかもしれません。

↓本番直後の写真!髪飾りは可愛いお箸です♡


舞台って、何が起こるかわからないから本当に怖い。
でもだからこそ、立つ意味があるというか。
何回立っても、毎回違う感覚、違う感情、違う踊り。
一度として同じ舞台はありません。
今回みたいに達成感がある舞台もあれば、悔しい思いをする舞台もあります。
舞台で「完璧」な踊りをすることは、不可能に近いです。
その時のうまくいったこと・うまくいかなかったことを次の舞台に活かす。
舞台に立つことに終わりはないと思うんです。
一度経験してしまうと、次はこうしよう、ああしよう、とどんどん欲が出てくるから。
舞台には、そんな不思議な力があります。
私もその力に魅せられたうちの一人です。


今日も読んでいただきありがとうございました!
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